蘭華寺について
「蘭華寺」は日本国内における唯一のスリランカ寺院です。
創建は平成元年(1989年)で、 パナガラ・ウパティッサ師を責任者として千葉県佐原市に建てられました。
大菩提会の日本における活動拠点にもなっていますが、 国家間レベルの外交補助をスリランカ大使館と共に行っておりますと同時に、故国を遠く離れた在日スリランカ人の心の拠り所として スリランカ人の日本におけるコミュニケーションの役割をも担っているのです
日本での活動は、1986年に仏舎利と共に来日し、都内で借家生活をしながら小乗仏教活動を開始致しました。
現在の千葉県佐原市に活動拠点を移し、その主な活動は、布教活動はもちろん 全国の仏閣や団体を回り法話を通して正しい仏教の導き行っています。
また幼児教育を中心とした子供達への文化の伝導も活動の一つです。
菩提樹の名を取った寺院名
蘭華寺の母体でもあるスリランカの寺院名はマハ・ボディと言い、 それは菩提樹(ボディトゥリー)を由来とします。
菩提(bodai)は悟りを意味します。
桑科の常緑樹で仏陀がその下で悟りを開いたと言われており、 その樹はボディトゥリー(日本語で菩提樹)と呼ばれています。
そして悟りを開いた仏陀は七日間一時も 眼を動かすことなくその菩提樹を凝視続け、菩提樹に対する感謝と敬意を表したと言われます。
やがて仏陀がこの世を去った後、仏陀の悟りの象徴として菩提樹を特別な崇拝の対象にしたのです。
仏舎利奉祀
仏舎利とは釈迦の遺骨の事を言います。
釈迦が死んだとき遺体は火葬され、遺骨と灰は8つの国に 分配され塔を建てて供養されました。
イギリスによるインド植民地時代に大英博物館に所蔵されていた仏利弗と 目連の舎利は、アナガーリカ、ダルマパーラシの活動によりインドに返還されました。
師の活動の功績により、 その一部をインド政府からスリランカ政府に寄贈されました。
政府はその舎利を大菩提会に対し納祀するよう求め、 祀るためにアグラスーワカ寺院に建設され、大菩提会の本部となりました。
日本における蘭華寺には母国スリランカ のマハ・ボウディ寺同様の施設である証に「仏舎利」が存在しこれを秘蔵しております。
現在は本堂に仏舎利を奉祀 しておりますが、まもなく本堂脇に大仏舎利塔を建設し、同時に、納骨塔として特別希望者の遺骨をお預かり し永大供養を行って参ります。
詳しくは蘭華寺にお問い合わせください。
大菩提会とは
大菩提会は1891年にアナガーリカ、ダルマパーラ師により、 世界の知識や理解者の協力を得て、 広く仏教を広めるために発足されたものです。
仏教の復興、仏跡の復興、学問的研究、社会福祉にいたる幅広い活動を行っています。
時に飢饉に対する救済活動の参加をし、大菩提会のホールに赤十字センターを開設したり、 また孤児院を開設したりなど、世界各地で福祉活動を行っております。
生活に困窮している 人々に家や仕事を提供したり、病院や学校の施設を建設するといった活動もしております。
また近年荒廃している世界各国の寺院遺跡の保護を積極的に行っています。
世界遺産に登録されているインド・サンチーにあるCHETIYAGIRI-TEMPLEに代表されるような 崩壊しかけている遺跡の修復はもちろん、遺跡周辺に宿泊施設を設けて、参拝者の援助をす ることも大切な活動の一つです。
その拠点を、スリランカはじめ、イギリスはロンドン、 アメリカはニューヨーク、シカゴ、ミルウォーキー、韓国、そして日本に置き推進しています。 現在使用されている仏教旗は、アナガリータ・ダルマパーラ師が考案したものです。
アナガリータ・ダルマパーラ師が1902年来日し、以降計4度日本を訪れて協力を求めました。
近年日本政府からの援助を受け、活動も進んでおります。
アナガリータ・ダルマパーラ師の意志は没後、 弟子のパンニャッテッサ大僧正、その弟子のバナガラ・ウオアティッサ僧正に受け継がれています。